- NEC一体型PCには,SmartVisionというテレビ・ビデオ機能が備わっています。それが,Windows 10をアップデートすると,動作しなくなることがあります。どう対処するとよいでしょうか。
- SmartVisionが動作する更新方法は,工場出荷時のWindows 8.1 にダウングレードして,Windows 10 ver.1803 に直接アップグレードします。さらに,NEC提供のWindows 10用修正モジュールを適用するという方法です。
作業の内容と手順は,以下の通りです。
1 準備
・USBメモリ ※8GB以上
・安定持続的ネットワーク通信回線 ※有線LAN推奨
・情報収集用PC ※Windows PC
・データのバックアップ ※Microsoftアカウントのメールアドレスとパスワードは重要
・作業時間:Windows 10アップグレードのみ2時間程度 ※アプリやデータの復元で時間増。6から8時間あると安心。
2 作業
① USBフラッシュドライブの作成
② アップグレード済みWindows 10PCを,工場出荷時Windows 8.1 PCへダウングレードするリストア
③ 最新Windows 10へアップグレード
④ Windows Update「利用可能な更新プログラム」の適用
⑤ NEC の Windows 10 修正モジュールの適用
【追記】2020.5.30
※ Windows 10 Ver.2004 が,2020年5月27日にリリースされました。
Ver.1909 にアップデートした NEC PC-VN770SSB は,2020.5.29現在更新対象※1ではありませんが,Windows 10 ダウンロードサイト※2より手動にて上書き更新作業を行いました。現在正常作動中です。
同様に Sony VAIO VGN-NS50B(Ver.1909) についても更新対象ではありませんが,手動でインストールを行いました。インストールに際してはエラーなく導入でき,現在正常動作中です。
この VAIO については,インストールツールを作成し,上書き更新及びクリーンインストールの二つの方法で試行導入しました。どちらも問題なくインストールできました。
なお,マイクロソフトは,インストールに当たっては,デバイスのハードウェア環境に対応し更新可能となるまで待つことを勧めています。実際に幾つかの問題点があり解決済みのものや調査中のものがあります。
※1 Windows Update : 「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「更新プログラムのチェック」
※2 Microsoft「Windows 10 のダウンロード」サイト: https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/Windows10 (2020.5.29)
【追記】2019.6.6
※ Windows 10 Version 1903 が,2019年5月21日にリリースされました。前 Ver.1809 が正常動作する NEC PC-VN770SSB では,通常の更新チェックで5月24日に更新可能となりました。
Windowsアップデートを手動で適用する※1と,SmartVision は問題なく動作しました。
※1 Windows Update : 「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「更新プログラムのチェック」
同様に正常動作していた Sony VAIO VGN-NS50B については,6月4日現在,更新可能となっていません。
そのため, Microsoft ソフトウェアダウンロードの Windows 10 ページサイト※2より手動でダウンロード及びインストールを行いましたが,更新可能と表示され,正常にインストールができました。
※2 Microsoft「Windows 10 のダウンロード」サイト: https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/Windows10 (2019.6.7)
このように,Ver.1809 と同様に,デバイスのハードウェア環境によって更新可能日が異なります。
Ver. 1903 のインストールに当たっては,デバイスのハードウェア環境に対応した更新が可能となるまで待つことをお勧めします。
【追記】2019.6.11
2019年6月6日現在の現状では,Windows 10バージョン1903は,Windows Updateを介して「更新プログラムのチェック」※を手動で選択するすべてのユーザーが利用できるようになりました。
※ Windows Update : 「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「更新プログラムのチェック」
Current status as of June 6, 2019:
Windows 10, version 1903 is available for any user who manually selects “Check for updates” via Windows Update. The recommended servicing status is Semi-Annual Channel.
Microsoft「Windows 10, version 1903 and Windows Server, version 1903」[ONLINE]https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/release-information/status-windows-10-1903(2019.6.11)
1 Windows 10アップデートによるSmartVisionへの影響
(1)アップデートで起動しないSmartVision
NEC一体型PCには,SmartVisionというテレビ・ビデオ機能をPCで実現するソフトウエアとハードウエアを装備するPCがあります。
例えば,2014年05月22日に発売されたVALUESTAR N PC-VN770SSB (VN770/SSB)では,以下のようなインターフェイスのSmartVisionがインストールされています。
SmartVisionは,PCで作業をしながらテレビが視聴できるなど,大変重宝するソフトウエアです。PCが起動していれば,クリック一つでテレビが視聴できます。簡単で便利です。
SmartVisionは,PCが使える間は使い続けたいソフトウエアの一つです。
ところが,このSmartVisionは,Windows 10のアップデートを繰り返すと,起動しない問題が起こることがあります。
セキュリティ対策上,Windows 10のアップデートは必要です。ですから,テレビ機能は使いたいが,使えなくなるリスクを負ってアップデートすることになります。
(2)メーカーサポートはWindows 10アップデートの後追い
このような問題などに対し,NEC 121ware サービス&サポートでは,個別のPCごとに「ご利用中のパソコンに関する情報」※を開設し,サポート体制を整えています。
※「サポート情報」NEC 121ware サービス&サポート[ONLINE]http://121ware.com/psp/PA121/NECS_SUPPORT_SITE/ENTP/s/WEBLIB_NECS_SP.NECS_SP_TAB.FieldFormula.IScript_Display_Tab(参照:2018.5.3)
直近の修正モジュールは,以下のようです。この中には,「SmartVisionアップデートモジュール」が含まれています。
このように,PCメーカーのNECとして,Windows 10アップデートの障害などについて対応を行っています。したがって,自身が使用するPCに障害が起こったときは,まずは,SmartUpdateを実施します。アップデートモジュールが公開されていないか,アップデートモジュールで障害回避ができないか確かめてみる必要があります。
しかしながら,Windows 10のアップデートは,毎月一回程度行われ,大型アップデートが年に二回程度実施されています。一方,NECのサポートプログラムの提供回数はWindows 10のアップデート回数には及びません。
そこで,起動しない問題の対処法が見当たらないときは,次のような方法でWindows 10のアップデートすると,SmartVisionを起動するようにできる場合があります。
筆者は,以下で説明する方法を,Windows 10の大型アップデートである
- 1803 April 2018 Update 04/30/2018
- 1709 Fall Creator Update 10/18/2017
- 1703 Creators Update 04/11/2017
の3回で実施し,すべてのアップデート作業で,最新Windowsをインストールした上でSmartVisionを正常起動させることができました。
以下に,SmartVisionが動作するWindows最新アップデートの方法について説明します。
SmartVisionが動作するWindows最新アップデートの方法
一旦工場出荷時の状態に戻し,直接最新Windows 10 にアップグレードし,さらにNECの提供するWindows 10用修正モジュールを適用する 作業手順 |
2 準備
Windowsの更新プログラムのインストールに当たっては,次の準備が必要です。
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(1)通信環境
Windows 10の更新プログラムのインストールには,大量のデータ通信が発生します。
可能ならば,安定し持続的にデータ通信が行える有線LANに接続することを推奨します。無線LANでインストール作業を実施する場合は,ルーターの直近で作業するなど電波の受信感度が強い状態を作るよう考慮しましょう。
(2)情報収集用PC
作業手順等やトラブル対応の情報収集用として別途PCがほしいところです。インストールに失敗すると,最悪のときにはバイオスやその他のファイルを必要とします。
(3)USBメモリ
次のようなUSBメモリを用意します。
- 8GB以上の容量:必要要件
- USB3.0対応など高速なUSBメモリ:推奨要件
注意点として,USBフラッシュドライブを作成すると,USBメモリは起動専用となり,元のデータは削除されます。
(4)データのバックアップ
PCを工場出荷時に戻すと,全てのデータが消去されます。必要なデータや設定情報等は,適宜バックアップを取ります。
① 作成した文書等のデータ
② Microsoft officeのプロダクトキー,ソフトウエアのシリアル番号など
③ インターネット接続設定データ,各種IDとパスワード など
なお,本稿の対象PCは,以前 Windows 10 にアップグレードしたことがあることから,Windows 10 のライセンス認証が完了した PCです。そのため,再インストールする場合はプロダクトキーを入力する必要はありません。Windows 10 は,デジタルライセンスを使用して,後で自動的にライセンス認証されます。
(5)初回セットアップで使用したアカウント等のデータ
Microsoftアカウントのメールアドレスとパスワードなど,PCやクラウド上のユーザー情報は重要です。
作業の当初から必要です。すぐ参照できるよう手元に置きましょう。
特に,Microsoftアカウントを設定している場合,PCのバージョンアップ後に同一アカウントでログインすると,その後の作業が大変楽になります。一方,アカウントが一致しないと,クラウド上のデータは復元できないことになります。
3 USBフラッシュドライブの作成
Windows 10の最新バージョン1803にアップグレードするためには,
まず,「Windows 10 のダウンロード」Microsoft サイトを開いて,そこからUSBフラッシュドライブを作成します。
このツールを使用して,この PC を Windows 10 にアップグレードする
次のような場合に,この手順を使用してください。 ・Windows 10 をインストールするライセンスをお持ちで,Windows 7 または Windows 8.1 からこの PC をアップグレードしています。 ・Windows 10 のライセンス認証が完了した PC で,Windows 10 を再インストールする必要がある。 ※「Windows 10 のダウンロード」Microsoft [ONLINE]https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/Windows10(2017/05/1) |
本稿の内容は,下段の「Windows 10 のライセンス認証が完了した PC で,Windows 10 を再インストールする必要がある。」に該当します。したがって,「Windows 10 のダウンロード」の説明に沿ってUSBフラッシュドライブを作成します。
USBフラッシュドライブの作成は,以下の手順によります。
(1)「ツール」のダウンロード
① 「Windows 10 のダウンロード」 のページを開く
「Windows 10 のダウンロード」 [ONLINE]https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/Windows10(2018/05/01)
インストール メディアを作成するためのツールやWindows 10のファイルは,上記サイトからダウンロードします。
② 「ツールを今すぐダウンロード」 を選択し「実行」する
「Windows 10 のダウンロード」ページの「ツールを今すぐダウンロード」ボタンをクリックして実行します。このツールは,ダウンロードするWindowsの管理者(Administrator)として実行する必要があります。
ダウンロードが終了すると,指定したフォルダに「MediaCreationTool1803 .exe」(18.2MB)というファイルが保存されます。
(2)「ツール」で最新Windows 10ファイルをダウンロード
① USBメモリをPCへ挿入する
USBフラッシュドライブを作成するため,準備したUSBメモリをPCへ挿入します。
② 「MediaCreationTool1803 .exe」を起動する
ダウンロードした「MediaCreationTool1803 .exe」を,ダブルクリックして起動します。
③ ライセンス条項「同意する」を選択する
「適用される通知とライセンス条項」が表示されるので,内容を確認します。「拒否する」を選択すると,インストールは中止されます。
インストールを続ける場合は,「同意する」 を選択します。
④ 「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択し,「次へ」 をクリックする
「実行する操作を選んでください」では,
- このPCを今すぐアップグレードする
- 別のPCのインストールメディアを作成する
の二つの選択肢があります。
ここでは,工場出荷時状態のPCを直接最新Windows 10にアップグレードするため,「2.別のPCのインストールメディアを作成する」のラジオボタンを選択し,「次へ」 をクリックします。
⑤ Windows 10 の言語等を確認し「このPCにおすすめのオプションを使う。」のチェックを入れる
Windows 10 の言語(日本語),エディション(Windows 10),アーキテクチャ (64 ビット) を確認します。
同一のPCに導入するので,「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックは入れたままにします。
⑥ 「USBフラッシュドライブ」を選択する
「使用するメディアを選んでください」画面で,「USBフラッシュドライブ」ラジオボタンを選択します。
USBフラッシュドライブを作成すると,USBメモリは初期化され,元のファイルは削除されます。
⑦ 「USBフラッシュドライブを選んでください。」ドライブを確認し「次へ」
「USBフラッシュドライブを選んでください」に表示されるC:などのドライブ文字を確認し,「次へ」をクリックします。
⑧ Windows 10のダウンロード開始
「Windows 10をダウンロードしています。」と表示され,ダウンロードが始まります。
USBフラッシュドライブの準備ができるまでの所要時間は,約10分です。
通信回線最大1Gbpsの光回線,作業用PCはCPUインテルCore(TM)i7 2.4GHz,実装RAM16.0GBです。USBメモリは,USB3.0対応です。
- ダウンロード…3分,
- 検証…10秒,
- メディア作成作業…6分,
合計 所要時間 約10分です。
更新プログラムVer1703のときは,同じPCで約60分かかりました(USB2.0対応のUSBを使用)。
⑨ 「USB フラッシュ ドライブの準備ができました」終了
ファイルのインストール状況を確かめます。
これらのファイルは,USBフラッシュ ドライブに固有に作成されます。別のUSBメモリに隠しファイルを含めてコピーしても,そのUSBメモリは使用できません。
4 Win10PCを出荷時Win8PCに戻す
Windows 10をインストールする対象の一体型PC(NEC PC-VN770SSB)を,工場出荷状態のWindows 8.1 に戻します。(ダウングレード)
(1)バックアップの再確認
通常は工場出荷時に戻すと,Cドライブのみならず,Dドライブも初期化されます。ハードディスクに残っているデータはすべて失われます。
必要なデータのバックアップを再度確認しましょう。
(2)再セットアップ(工場出荷時に戻す)
① スタート画面を表示する
Windowsのスタートボタンからスタート画面を表示します。
② 「設定」をクリックする
③ 「更新とセキュリティ」をクリックする
④ 「回復」をクリックし,表示された「今すぐ再起動」をクリックする
「回復」をクリックすると,「PCの起動をカスタマイズする」が表示されます。その中の「今すぐ再起動」をクリックします。
⑤ 「オプションの選択」が表示されたら,「トラブルシューティング」をクリックする
⑥ 「トラブルシューティング」が表示されたら,「NECリカバリーツール」をクリックする
➆ 「NECリカバリーツール」が表示されたら,「再セットアップ」をクリックする
⑧ ドライブのサイズを選んで「実行」をクリックする
Cドライブのサイズは,特に必要がなければ「購入時のサイズ(推奨)」を選択します。
「実行します。よろしいですか。」と表示されたら,「はい」をクリックします。
以後,再セットアップが始まります。
復元の時間は,約15分です。
(3)Windows 8.1 の設定
① ライセンス条項が表示されたら,ライセンス条項を確認し「同意する」をクリックする
② 「おすすめ設定」「セキュリティ対策」を必要に応じて選択し,「次へ」をクリックする
③ 「パーソナル設定」が表示されたら,配色を選択し,PC名を入力する
「パーソナル設定」が表示されたら,スライダーを動かして希望の配色を選択します。また,「home-PC」などPC名を入力します。
④ 「オンラインに接続」が表示されたら,ネットワークを選んでクリックする
「オンラインに接続」が表示されたら,有線LANネットワークと近隣の受信できる無線LANネットワークのSSIDが表示されます。
有線LANについては,LANケーブルが接続され通信ができていれば,「接続済み」と表示されます。
ここで,接続するネットワークを選択します。
無線LANを選択した場合は,SSIDのパスワードの入力が必要になります。
⑤ マイクロソフトアカウントへのサインインが表示されたら,マイクロソフトのメールアドレスとパスワードを入力する
サインインすると,自分のオンラインメール,写真,ファイル,設定(ブラウザーの履歴やお気に入りなど)をどのデバイスでも簡単に利用できます。
なお,Microsoftアカウントを持っていない場合は,Windowsを利用する場合には何かと便利なので作成することをお勧めします。作成する場合は,「新しいアカウントを作る」をクリックします。
⑥ 「情報の保護にご協力ください」が表示されたら,「コードの受け取り方法」を確認し,電話番号ならば最後の4桁を入力する
電話を選択した場合,「次へ」をクリックすると,数秒後に指定の電話番号に自動的に電話がかかってきます。
⑦ 「受け取ったセキュリティコード」を入力する
電話でセキュリティコードが伝えられます。今回は,7桁の数字を二回繰り返しました。正確に入力する必要があるのでメモを取ることをお勧めします。
メモを確認しながら,入力欄に正確にセキュリティコードを入力します。
⑧ 「OneDriveをお使いになれます」が表示されたら,「次へ」をクリックする
OneDriveを利用すれば,写真やドキュメント,PCの設定を複数のデバイスで共有できます。OneDriveの設定を無効にすることができますが,推奨はできません。
この後,約5分で再セットアップが終了します。そして,工場出荷時のWindows 8.1 が起動します。
5 最新Windows 10のインストール
① 作成したUSB フラッシュドライブをPCに接続する
② USB フラッシュ ドライブの「setup」ファイルをダブルクリックして起動する
③ 「重要な更新プログラムをインストールします」が表示されたら,「更新プログラムをダウンロードしてインストールする(推奨)」を選択して,「次へ」をクリックする
④ 「適用される通知とライセンス条項」が表示されたら,確認し,「同意する」をクリックする
⑤ 更新プログラムがダウンロードされ,インストールに必要な作業をPCが自動で確認する
問題のある項目が表示されるので,内容を確認できたら,「確認」に続いて「情報の更新」をクリックします。
上図は,アップグレード後に使用できないアプリが指摘されています。
後でインストールし直す必要がありますので,スマホなどで写真に撮って記録しておきます。
⑥ 「インストールする準備ができました」が表示されたら,「インストール」をクリックする
ここから約40分で,最新Windows 10 がインストールされます。
⑦ 「デバイスのプライバシー設定の選択」が表示されたら,適宜設定し「同意」をクリックする
これで,最新Windows 10 ver.1803 のインストールは終了です。
上図のようにWindows 10のバージョンは,最新の「1803」となっていることが確認できます。
ここまでの所要時間は,インストール メディア(USBフラッシュドライブ)の作成から,約120分(二時間)です。
6 PCメーカー(NEC)の修正モジュールのインストール
(1)Smart Updateを使って更新する
NEC PC-VN770SSBのパソコンは,PCに付属するSmart Update(スマート アップデート)というプログラムを使ってNECのアプリを最新の状態にできます。
Smart Updateは,パソコンを最適な状態に保つため,NECパーソナルコンピュータ株式会社が提供するアプリやドライバなどの更新プログラムをインターネット経由で提供するサービスです。
Smart Updateは,更新プログラムの有無を自動的に確認し,更新が必要なプログラムがある場合はメッセージで知らせます。
(2)重要更新プログラムの「一括適用」
Smart Updateを起動して,「一括適用する」をクリックします。
すると,オーディオやリモコンのドライバーなどのアップデートが自動で行われます。Windows10のアップデートの後に上書きされるので,メーカーが提供するアップデートモジュールが確実に有効になります。
特に,Windows 10 アップグレード用の SmartVisionアップデートモジュールは,テレビ機能が有効になる重要なプログラムです。2014年5月出荷製品向けのSmartVisionアップデートモジュールは,最終更新日2017/12/21となっています。
(3)Audioドライバの「手動適用」
Smart Updateを起動して,「一括適用する」機能で更新できないアップデートモジュールがあります。
その場合は,「手動更新プログラム」として,手動で更新するよう通知されます。以下がそれに該当します。
■モジュール番号:10314 ■最終更新日:2016/01/12 ■モジュール名 :【Windows 10 アップグレード用】 Realtek HD Audioドライバアップデートモジュール |
「手動更新プログラム」については,その一つ一つに「モジュール詳細」として詳しい手順が示されます。指示に従って手動で導入します。
最後になりますが,先に述べたように,Windows 10の通常の上書きアップデートを繰り返すと,アプリケーションが起動しないなどの問題が起こることがあります。
そのときは,上記のように,工場出荷時に戻して(ダウングレード),最新Windows 10にアップグレードして,メーカーのアップデートモジュールを適用すると,回避できる場合があります。